お口の中の病気と全身疾患の関係｜東京皮膚科・形成外科

先日この様な記事を読みました。

『シチリア島、パレルモの１８歳の少女が体の異常を訴え病院に運ばれました。

それから１週間後、彼女の容態は更に悪化し、とうとう息を引き取りました。

敗血症を起こした事が死亡の原因だったのですが、

歯の炎症が肺に転移した事が、そもそもの原因でした。

貧困のため彼女には歯の治療をするお金がなく、

長い間虫歯を放置していたのです。

イタリアにはヘルスケアがあり、虫歯の治療もケアに含まれるはずなのですが、

地域によっては州への支払いが必要であったり、

私立の歯科が多く、貧困の為に虫歯の治療どころか

必要な薬も買う事が出来ない人が多いのです。

イタリアでは現在約４８０万人が深刻な貧困状態にあると言われています。

それは、人口の１０分の１に値し、彼らは国のヘルスケアにも入る事が出来ず、

更に食事も出来ない状態だそうです。』

一見するとお口の中の病気や虫歯が、全身の病気につながるというイメージは

まだ皆さんの考えにはないかもしれません。

しかし、歯科界では既に『ペリオドンタルメディシン』というものが確立されています。

これは歯周病によって糖尿病や誤嚥性肺炎や早産が悪化するということと、

逆に糖尿病によって歯周病が悪化する事があるのです。

日本には、痛いとかコワイと言うのが理由で虫歯を放置する人の話を良く聞きますが、

今回のイタリアの症例も他人事とは思わずに、

大事に至る前に歯科医院を受診する様にしましょう。

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