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東京皮膚科・形成外科 歯科医師 櫻井千春

櫻井千春ブログ

歯科医師櫻井によるブログです。歯やお口のことだけでなく、美容や健康についての様々な事をご紹介しています。

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歯に良い食べ物 悪い食べ物

 

 

 

今日は歯を強くする食べ物 弱くする食べ物をご紹介致します。

 

まず

『歯を強くする食べ物』を見てみましょう

 

カルシウム、ビタミンA、ビタミンC、適度に硬い食べ物は、どれも歯を強くしてくれる食品です。

 

カルシウムを多く含む、バランスの良い食事を摂ること

 

が重要になります。

 

 

魚介類や海藻類、牛乳などの乳製品はカルシウムを多く含み、シイタケなどのビタミンDを多く含む食品は、カルシウムの吸収を助けてくれます。

具体的に見てみましょう。

 

『魚介類』

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魚介類:干しえび、煮干、いわし、いかなご、わかさぎ など。魚の骨まで食べてしまえば更なる効果が!

 

 

『海藻類』

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海藻類:ヒジキ、ワカメ、昆布、海苔など。海藻類はpH数値が高いアルカリ性の食品ですから、歯にとって非常に良い食品であるといえます。

 

 

『乳製品』

カルシウムの摂取は歯に良いですが、乳製品を歯につけたままにしておくと、やはり歯に悪いようです。

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チーズ:パルメザンチーズ、プロセスチーズ、カマンベールチーズなど

 

牛乳のpH値は「7」で、極めてアルカリ性に近い食品です。

よく「牛乳は噛むようにして飲む」といわれますが、歯全体に牛乳を行き渡らせる事で、食事で酸性に傾いた口内をアルカリ性に近づける効果があるようです。

糖分を加えていない「プレーン・ヨーグルト」なら虫歯になる事はありません。

逆に虫歯菌とかいった悪性菌の増殖を抑える作用があります。

 

またヨーグルトは口臭を抑えることができます。

ビタミンAは、エナメル質を強化します

エナメル質を強化するビタミンAが多く含まれる食品

人参、パセリ、海苔、わかめ、抹茶など

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ビタミンCは、象牙質の形成を支えます

象牙質の形成を支えるビタミンCが多く含まれる食品

焼きのり、パセリ、アセロラジュース、芽キャベツ、ケール、ピーマン、レモン果汁など

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適度に硬い食べ物

 

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たくわん、レンコン、ゴボウ、せんべい、煎り豆、ピーナッツ、フランスパンなどの適度に硬い食べ物は、歯や顎の骨を鍛えてくれます。

ただし行き過ぎは危険!!

歯・特に詰め物の寿命を逆に縮めてしまいます。

歯の状態と相談しながら適度に硬い食べ物も食べるようにしましょう。

アルカリ性食品を食べる

口の中が酸性だと虫歯になりやすくなります。
口の中を酸性から中性に持っていくには、アルカリ性の食品が必要です。
食べ終わる頃、酢の物や納豆、梅干、果物などを食べるといいのです。

 

梅干

 

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梅干は歯にいい食品です。

梅干は酸性ではなくアルカリ性食品なのです。梅干は口内で酸性からアルカリ性へと変化します。

 

虫歯の原因となるのがミュータンスと呼ばれる球菌です。
梅干に含まれるクエン酸はこのミュータンスの活動を抑え虫歯を予防してくれます。

砕いた梅干をお湯にいれて口に含み口ゆすぎするだけで歯磨きと同じ効果をもたらしてくれます。

歯に良い飲み物

牛乳

 

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前述の様に、牛乳はカルシウムを多く含み、アルカリ性に近い食品ですので、歯にとても良い飲み物であるといえます。

日本茶

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お茶の中に含まれているカテキン(ポリフェノール)、フッ素などの働きにより抗菌作用に優れ、虫歯予防作用があります。
仕事などで食後に歯を磨く時間がない時は、お茶で口をゆすいでおく事である程度の虫歯予防となります。

抹茶、煎茶、玉露、番茶、茎茶、芽茶、粉茶、ほうじ茶、玄米茶、豆茶、釜炒り茶、玉緑茶など

ウーロン茶

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発酵を途中で止める烏龍茶特有のポリフェノール(苦味成分)が歯垢の発生を抑えてくれます。

紅茶

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紅茶にはフッ素も含まれているので歯をムシ歯から守り、丈夫にする作用があります。
ただし、ハーブティーの種類によっては、酸性度が高いものがあるので注意です。

レモンティーは紅茶が酸性に傾いてしまうため、プレーンティーかミルクティーがお勧めです。もちろん砂糖はご法度です・・・。

 

 

 

次に歯に悪い食べ物をご紹介致します。

 

歯は「酸」に弱い

pH値(ペーハー値)の高い食品を食べる!

 

エナメル質は「pH5.5」以下の酸に弱い。
酢の物やレモン等の柑橘類に加え、ビールやワイン、炭酸飲料などがこれに当てはまります。

炭酸飲料やレモン、オレンジ、グレープフルーツのジュースが歯のエナメル質を落とすことが解っています。

 

レモン水は酸性。
レモン果汁のphは2なので、エナメル質に影響を与えないpH5.5まで下げるには、1000倍以上に希釈しないといけません。
つまり、レモンスカッシュや焼酎のレモンサワーには、炭酸とレモンのダブル攻撃ですから注意が必要です。

 

胃液も酸性なので、胃液を頻繁に吐いている人は、その後で「うがい」を念入りにする必要があります。

 

「糖分+ミュータンス菌」→酸を生成→虫歯に
砂糖が虫歯の原因である事はもはや常識です。砂糖が入った飲み物、お菓子(アイスクリーム、飴、ガム)など。
しかし同じ糖分でも、果物などの自然の糖分は、砂糖とかいった人工お糖分よりも虫歯になりずらい様です。

硬過ぎる食べ物

あまりに硬過ぎる食べ物は、歯・特に詰め物を損傷してしまいます。著者は酒を飲みながらピーナッツを食べている時に詰め物が取れてしまいました。

詰め物にも寿命があるのです。

何も考えずに「ガリガリ」噛んでいると、何が起こるかわかりません。特に酔っている時は感覚が麻痺していますから要注意です!

 

次に歯に悪い飲み物

 

お酒

醸造酒

醸造酒は、糖分を含むので虫歯の原因になります。

 

ワイン

白ワインの方が、赤ワインよりも歯に多くのダメージを与えることが研究で分かりました。
飲んですぐは歯の表面のエナメル質が弱くなっているので、口をゆすいで30分位してから歯磨きした方が安全です。

 

ビール

ビール(pH4.5)の原料ホップには、虫歯予防効果が有るそうです。
しかし炭酸飲料は歯に悪いですので、最後までビールで飲み通すのは、あまりお勧めできません。

 

日本酒

危険な順:白ワイン、赤ワイン、ビール、日本酒
なので日本酒は比較的安心、という訳です。

 

蒸留酒

蒸留酒である焼酎、ウイスキー、ブランデー、ジン、ウォッカ、ラム、テキーラなら比較的安心です。もちろんレモン割りやグレープフルーツ割りは避けて、水やお茶割りで。梅干のようなアルカリ性食品で割るのもお勧めです。

 

 

 

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